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原発の仕組み

物理的な原理については他のサイトに譲るとして、実際に原子炉の運転とは何をしているのか、原子力のしくみをご説明します。

お湯を沸かす 原子力のお湯を沸かします。水は蒸気になると体積が1000倍にもなります。
加圧水型原子炉(PWR)の場合
お湯でお湯を温める
気圧の低い山の上では、低い温度でお湯が沸騰することはご存知でしょうか。逆に水を加圧してやると、温度を高くしても沸騰しなくなります。
原発では沸かしたお湯を加圧して、別に準備したお湯を暖めることで、放射能が漏れないようにしています。
風車に蒸気をあてる 高圧でお湯が沸騰したら、その蒸気を羽根車(タービン)にあててやり、発電します。
なお、沸騰水型原子炉(BWR)の場合はお湯でお湯を温めることはせず、直接原子炉で暖めた蒸気を羽根車にあてています。
風車を通った蒸気を冷やす 蒸気は冷やすと水に戻り、体積は1000分の1になります。風車(タービン)の風下は海水によって冷やされているためほとんど真空になっています。言ってみれば、加圧された蒸気が真空に向けて流れているところに、風力発電機を置いているわけです。
一見、海の水で冷やしているところに穴があいてしまった場合に放射能が海に流出しそうですが、配管内はほとんど真空になっているため、実際には逆に原子力の配管内に海水が流れ込むことになります。
なお、蒸気を作る水、タービンを回る水のことを冷却水と呼んでいます。
くらげが詰まったために原子力の出力を低下させると言うのは、図の一番右側にある海から水を取っている部分の流れが悪くなるため、蒸気の量自体を減らすということです。
また、鍋を暖めるのに重油を使うものが火力発電所ということになります。

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