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崩壊熱

原子炉を止めたあとも冷やしつづけなければならないわけ
放射性元素 われわれの体は分子という粒から出来ています。分子はさらに原子からできています。原子は電子と原子核からできています。
原子核には時間がたつと自然に分裂し、崩壊するものがあります。崩壊する際には必ず放射線がでることから、このような原子を放射性元素と呼びます。
核反応

原子炉稼動中には核反応によって、新しい元素が作られています。出来た元素の中には放射性元素も含まれており、これが原子炉を止めた後も放射線を出つづけます。

崩壊熱 放射線は、水や燃料、容器などに吸収され、やがて熱になります。崩壊する際にでる熱のことを崩壊熱と言います。

放射性元素の崩壊は緊急時でも原子炉設備を動かし冷やし続けなければならなくなる、厄介ものと思われるかもしれません。しかし、放射性元素がゆっくり核分裂するおかげで、核反応を起こしている最中に間違った操作をしても、ゆっくりしか核反応が変化せず、後でも修正が効くのです。


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