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回答
問1 | 次の標識化合物のうち、細胞内のタンパク質合成の解析に適切なものの組み合わせはどれか。 |
A [3H]ウリジン | B [14H]チミジン | C [14C]グリシン | D [35S]メチオニン |
1 AとB
2 AとC
3 BとC
4 BとD
5 CとD
答えは5のCとD
受験者向け解説
たんぱく質はアミノ酸からできている。選択肢のうちアミノ酸はグリシンとメチオニンのみ。
アデニン、グアシン、シトシン、チミジンはDNAの構成分子なので不適当。DNAの構成分子はこの4種類のみなので覚えてしまおう。
アデニン・グアニン・シトシン・ウラシルはRNAの構成分子なので不適当。RNAの4種類の分子のみからできているのでこれも覚えてしまおう。
一般の方向けの解説
たんぱく質、アミノ酸などは食品などのジャンルで聞いたことがあるでしょう。私たちの体はアミノ酸を始めとする分子から出来ています。近年さかんに生物学が研究されていますが、ここでは放射性物質が活躍しています。体を構成している分子、一つ一つにしるし(標識)をつけておくのです。この問題ではアミノ酸の中にある原子を放射性核種と置き換えています。アミノ酸は細胞の中でパズルのように並べられ、やがて新たな細胞などの材料になります。やがて代謝とともにアミノ酸も排泄されます。放射性核種と置き換えられた分子は放射線を出すため、いつ、どこにしるしをつけたアミノ酸があるのかを知ることが出来るのです。
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