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原発災害が起きたら

もしも原子力施設で事故が起こり、外部に影響を及ぼす可能性がある場合はどうしたらよいのでしょうか。
概要 単純に言えば放射線を浴びないこと(=被爆しないこと)が重要です。

また、「放射能漏れ」を伴う事故の場合は、放射性物質の摂取をさけることが基本です。

待避 コンクリート製の壁のしっかりしている建物に避難します。ハンカチなどで口を覆い、放射性物質を吸入しないようにします。
運転中の場合 交通法規に従い、運転してください。通行規制が敷かれた場合は、緊急車両の通行の妨げにならないように、ブレーキをかけ、エンジンを止めた状態で屋内待避します。
応急処置 体内被爆をさけるため、飲食は控えます。屋内に待避したら可能であれば、服を交換します。古い服はビニール袋などに密閉します。
避難先 自治体に設けられた対策センターが、災害規模や風向に基づき、待避人数、地域に応じて避難先を設定します。移動手段は自治体により供給されます。
甲状腺癌対策としてヨウ素剤が市販されています。
情報を得る 電話の使用は禁止です。ラジオ、テレビ、防災無線をに注意してください。
あなたに最も要求されることは他の災害と同じで、「正確な情報に基づく、冷静な判断」です。

放射線源から離れれば、急激に被爆量は減ります。しかし、際限なく離れる必要はありません。私たちは年間約2400μSvの放射線を自然界から受けています。この自然の状態にすることが基本です。

施設周辺では常時放射線を計測しています。不安な方は、以下のサイトで個人向けに簡単な放射線計測装置の無料貸し出しをしていますので利用されてはいかがでしょうか。

http://www.irm.or.jp/hakarukun/

環境防災Nネット(文部省) http://www.bousai.ne.jp/


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